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OSAMU GOODS®:UX開局40周年記念 原田治 展 「かわいい」の発見 Osamu Harada : Finding ”KAWAII” @新潟県立万代島美術館(2023年1/28-5/7)(終了しました)
2022.12.01

開催概要

1970年代後半から90年代にかけて、女子高生を中心に爆発的な人気を博した「OSAMU GOODS(オサムグッズ)」の生みの親、原田治。50~60年代のアメリカのコミックやTVアニメ、ポップアートなどから影響を受けたイラストレーション―とりわけ、簡潔な描線と爽やかな色彩で描かれたキャラクターたちは、その後の日本の“かわいい”文化に多大な影響を与えました。
没後初の全国巡回展となる本展では、イラストレーターとして活動する端緒となった1970年代「an・an」の仕事をはじめとして、広告・出版・グッズなど多分野にわたる作品を中心に、幼少期から20代前半の初期資料やエッセイ集『ぼくの美術帖』関連資料も交えて展示し、時代を超えて愛される原田治の全貌に迫ります。

会期

2023年1月28日(土)~5月7日(日) 実質88日間(予定)
休館日:月曜日(ただし、3月20日、5月1日は開館)

会場

新潟県立万代島美術館(新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5F)

開館時間

10:00~18:00(観覧券の販売は閉館30分前まで)

観覧料

一般 1,200円(1,000円)/大高生 900円(700円)/中学生以下無料

前売券[一般のみ] 1,000円

※( )内は有料20名様以上の団体料金 ※ 障害者手帳をお持ちの方は観覧料免除

主催

新潟県立万代島美術館、UX新潟テレビ21、原田治展新潟実行委員会

後援

新潟県教育委員会、新潟市、新潟市教育委員会、新潟日報社、朝日新聞新潟総局、毎日新聞新潟支局、読売新聞新潟支局、産経新聞新潟支局、NCV(株)ニューメディア、FM新潟77.5、FM KENTO、ラジオチャット・エフエム新津、エフエム角田山ぽかぽかラジオ、エフエムしばた、燕三条エフエム放送

協賛

ホテル日航新潟

協力

コージー本舗、トムズボックス、パレットクラブ、新潟県立美術館友の会

企画協力

世田谷文学館

企画制作

コスモマーチャンダイズィング

会場設計

五十嵐瑠衣

アートディレクション

服部一成

原田治(1946-2016)プロフィール

東京生まれ。多摩美術大学デザイン学科卒業。1970年、当時創刊された「an・an」でイラストレーターとしてデビュー。1976年、「マザーグース」を題材としたオリジナルのキャラクターグッズ「OSAMU GOODS」の制作の開始、女子中高生の間で大人気となる。1984年、ミスタードーナッツのプレミアム(景品)にイラストを提供、以降シリーズ化され、一世を風靡する。1997年、イラストレーターを養成する「パレットクラブスクール」を、生まれ育った築地に開設。主な著書に『ぼくの美術帖』ほか。

展示構成

ZONE1: HISTORY イラストレーターからデビューまで

ものごころつくと絵ばかり描いていたという治少年は、自ら希望して絵を習い始めます。先生は、のちに渡米し、アメリカ抽象表現主義の画家の一人となった川端実でした。画家になることを夢見るようになった治でしたが、高校生の時に画家の道を断念。多摩美術大学のデザイン科に進学し、卒業後にニューヨークへ。第1章は、少年時代からニューヨークでのデザイン修行後、雑誌「an・an」でのイラストレーターデビューまで、原田治の辿った軌跡をご紹介します。

ZONE2: WORKS 雑誌の装丁など原田治の仕事

「あくまで大事なのはテーマや内容にそっていること」と語り、自在に作画スタイルを変えたオールラウンドなイラストレーター原田治。この第2章では、雑誌や装幀の仕事などからそんな職人的姿勢を感じていただけます。

また、移り変わりの激しいコマーシャルの分野で、数十年にわたり愛されている原田治のキャラクターたちや、自らプロダクトをトータルでデザインした「OSAMU GOODS」の数々も展示します。

ZONE3: JOY イラストレーターとしての顔とは違う原田の作品や創作背景

若いころには画家になりたかったという原田治。第3章では、太平洋上の島のアトリエで抽象絵画の制作に打ち込む情熱や、愛する美術家などへの想いを綴ったエッセイなど、イラストレーターとしての顔とは違う原田の作品や、その創作の背景に迫ります。

ZONE4: DUSTY MILLER OSAMU GOODSのキャラクターたち

「失われた古き良き時代のアメリカ」をデザインコンセプトに据えた「OSAMU GOODS」。

第4章では、その発売元である「DUSTY MILLER」が取り扱ったグッズや、原田自身が最も気に入っているキャラクターZAZIE、英国の伝承童謡「マザーグース」がベースとなったOSAMU GOODSのキャラクター達をご紹介します。

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展覧会の見どころ

初公開資料多数。幼少期までさかのぼる、網羅的な回顧展。

たとえ原田治の名を知らずとも、そのかわいらしいキャラ クターたちには見覚えがあるはずです。ミスタードーナツの プレミアム(景品)を思い出す人も多いでしょう。今回の展覧会では、お馴染みのスタイルが確立する以前の初期の仕事を、幼少期までさかのぼって展示します。すでに画才を発揮していた小学校時代のスケッチブックや、イラストレーターとしてデビューするきっかけになったニューヨーク滞在時の作品など、初公開資料も多数展示します。

原田治のスタイル=「かわいい」を確立したOSAMU GOODS。

代表作であるOSAMU GOODSが誕生したのは1976年のこと。80年代に大流行したキャラクター雑貨やファンシーグッズの先駆けでした。ちなみにハローキティが誕生したのは1974年。70年代半ばに生まれたこの2つのキャラクターグッズが、その後のブームを牽引しました。 当時、原田治は雑誌の取材に対して次のように語っています。

イラストレーションが愛されるためには、どこか普遍的な要素、だれでもがわかり、共有することができうる感情を主体にすることです。そういった要素のひとつであると思われる「かわいらしさ」を、ぼくはこの商品デザインの仕事のなかで発見したような気がします。 (「別冊美術手帖」1983年秋号より )

「かわいい」には、時代性や趣味性を凌駕する普遍性があるという発見。今回の展覧会の副題は、この記事が元になりました。

幅広い分野における多彩な仕事を紹介。

原田治は雑誌のカットや書籍の装幀、企業の広告や各種のグッズ、絵本やエッセイなど、幅広い分野において多彩な仕事を残しました。今回の展覧会は、その全貌を見渡す試みでもあります。

展覧会公式カタログ ※会場および全国書店にて販売中

『OSAMU’S A to Z 原田治の仕事』(240ページ、A5判、並製)

発行:亜紀書房

価格:2,400円(税別)

エッセイ:中野翠、土井章史(トムズボックス)、及川賢治(100%ORANGE)

アートディレクション:服部一成

会期中のイベント

ワークショップ「オリジナル缶バッヂをつくろう!」

原田治さんのポップなイラストに色を塗って、オリジナルの缶バッヂをつくりましょう。

2月の土日祝日 10:00~13:00/美術館展示室/参加無料(要観覧券)/事前申込不要(各日先着50名)

新潟初出店!OSAMU GOODSショップがオープン。

会期中、特設ミュージアムショップにてOSAMU GOODSを販売します。

新作グッズの先行販売をはじめ、昔懐かしい復刻商品まで、多彩なラインナップをご用意しています。

特設コラボカフェが登場!

期間限定でホテル日航新潟31階Befcoばかうけ展望室にオープン。

オリジナルメニューなど、ここでしか味わえない限定メニューが楽しめます。 

※要予約・先着順(詳細は下記展覧会サイトをご覧ください)

新潟展の最新情報・詳細情報はこちらから↓

・展覧会URL : https://www.uxtv.jp/event/harada/

・美術館HP : https://banbi.pref.niigata.lg.jp/

・twitter, Instagram : @niigata_banbi / @osamugoods

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